ABOUT
熊本県天草市牛深町、熊本県の最西端、秘境ともいわれるこの町に吉永製パン所はあります。
家族で毎日、昔懐かしい定番パンや一風変わったオリジナルのパンをひとつひとつ手作りしています。
新たに天草の海や山の幸を使ったキビルブランドをラインナップ。
創業７０年の味とストーリーも一緒に味わっていただけたらと思います。
戦時中、家業の吉永造船所で船大工（弱冠16 歳）をしていましたが、パンの職人の道に進むことを決意し、姉が福岡県飯塚市の鯰田でしていた坂口パンというお店に単身修行に出ました。
当時鯰田では、炭鉱業が盛んで手軽に食べれる炭鉱夫用のパンを主に作っていました。
さらにパン作りの腕を磨くべく福岡の製菓学校に通い成績優秀飛び級にて卒業。
海で毎日働く漁師のお腹を美味しいパンで満たしたいという想いから終戦後の昭和24年、故郷牛深の商店街に吉永製パン所を開業しました。
当時牛深でパン屋は吉永製パン所一軒のみでした。
船大工の器用さを生かし日常用パンや菓子パン、細かい装飾のウエディングケーキまで、様々なパンや菓子、ケーキ作りに人生をかけ、細工の施されたケーキは評判でコンテストで
受賞することもあったそうです。
現在三代目となり「吉パン」の愛称で親しんで頂いています。
天草の特産品を使用した「ブリドック」や「ぶどうパン」、
お土産にも好評なキビルブランドの商品など吉パンオリジナル商品を開発、
ラジオ番組のパーソナルティーをする等、
パン屋の枠を超え天草を拠点に活動中。
もちろん三代受け継がれる昔懐かしい菓子パンも
毎日ひとつひとつ手作業、家族総出で作っています。
今後とも先代から受け継がれてきた製法と
新しい価値観や技術を掛け合わせた温故知新な商品を展開していきます。
どこか懐かしく、ノスタルジックだけれど
それが逆にエモーショナル、そんな吉永製パン所のパンを
皆さまに届けていきたい、そう思っています。
